こんにちは、togomamaです。
お久しぶりのストラウド邸へやって来ました。
以前崩壊しかけていた夫婦仲はこじれる所までこじれ、もはや友好アクションが殆ど通らない冷え冷えの夫婦に……。
ちょっとセコいですがMCCCの力で元のラブラブ夫婦へと戻り、よく並んでシャーシャーやっています。
吹き抜けに挟まり身動きの取れなくなっていた犬たちはお出かけに連れ出すことによって無事救出することができました。
たまに交尾っぽいモーションが入り、また犬増えるのかなとヒヤヒヤしています。
そして、こちらの世帯のカウプラントですが……。
ブルーベルベット 某日 早朝
???「まったく……、せっかくいい音楽だってのに、台無しだ」
パパ「ナギ、今日はキャリアデーだったんだろう?何か気になる仕事はあったか?」
ナギ「あんまり。……それよりパパ、いつ私をヴァンパイアにしてくれるの?」
ナギ「私もいつかヴァンパイアになるんだから、昼間に出歩くような仕事には興味ないわ」
パパ「お前はまたそんなことを言って……」
マグノリアブロッサム 夜
イムラン「オッサン、チェス弱えーのな!次また俺が勝ったら飲み物でも奢ってくれよ!」
???「ふふふ、いいさ。ところでさっきから気になっていたんだが、君は……なんだか美味しそうな匂いがするね」
イムラン「え?」
???「少し味見させてくれないか?なに、ほんのジュース1杯分だよ」
???「……フッ、ハハハハハハ!」
翌日 カッパーデール高校
クラス1教室
オースティン「聞いたか?また公園でシムが襲われたらしい」
レオン「最近よく聞くね」
オースティン「しかも今回はうちの生徒が襲われたらしいんだ!」
レオン「あの辺は子供やティーンが多いから、怖いね。オースティンも妹さんにあまり出歩かないよう注意した方が良いよ」
オースティン「メグミにもし何かあったら、犯人はただじゃおかないつもりだ!!!」
クラス2教室
ガブリエル「昨日襲われたって聞いたぞ、大丈夫なのか?」
イムラン「へーきへーき!大袈裟だな。気付いたら寝てたみたいなんだよ」
ガブリエル「寝てたって……。お前、その首……」
イムラン「首?」
土曜日 プロムにて
ナギ「この前、プロムの王族に選ばれてからたくさんお誘いがあったんじゃないの?」
シンゴ「興味無いよ。俺にはナギがいるんだから」
シンゴ「また今度デートに行かない?この前家族でSlaniのビーチに行ったんだ」
ナギ「いいわね!私もSlaniは大好きよ。お世話になったおじさまにも久々に挨拶に行きたいし……」
サヤカ「襲われた生徒の首にヴァンパイアに噛まれたような牙の跡があったんだって!」
サマンサ「ふーん」
オリビア「アンタ、それ叔父さんやお祖母ちゃん達を疑ってるわけ?」
サヤカ「そんなこと言ってないけど、この辺りのヴァンパイアってほとんどがアタシ達の親戚なんでしょ?」
サマンサ「知らないだけで、結構居るのかもしれないじゃない」
サヤカ「案外タイラー叔父さんが覚醒してシムを襲いまくってたりして!」
オリビア「阿保らし……」
アンソニー(ハァ、リア充め。こいつらまたクランプルボトムに殴られねーかな……)
サマンサ(ヴァンパイアって言ったら、アルフィーおじさんと結婚したヴァトーレ家のシム達だってそうじゃない……)
サマンサ(ジュリアンやオースティンは何か知らないのかしら)
サヤカ「何よ、オタク野郎!アタシの酒が飲めないっていうの?!」
アンソニー(めんどくせー)
ナギ(最近みんな妙な噂で持ちきりね……。うちのパパに限ってまさかそんな事してないでしょうけど……)
ナギ「よーしよし、ピーナッツ、クローバー!良い子ね!お腹空いたの?待ってて、今準備するわ」
ナギ(私もいつかヴァンパイアになるんだから、今から勉強しておいたっていいでしょ。パパったらこんな本隠しちゃってケチなんだから……)
アニデン「ストラウドさんの家もいつの間にかこんなに多頭飼いになって……。お世話大変でしょ?」
パパ「いつの間にか増えていたんだが、どいつもこいつも気付けば水たまりで寝転がり、ゴミを食い散らかし、たまったもんじゃないな。……聞けば貴様は調教が得意だそうじゃないか」
アニデン「まぁ僕なら出来るかもしれませんけど、よその犬のお世話までするなんていくら積まれてもお断りですよ」
アニデン(しかし本当に躾がなってないな……。ゴミ食べちゃってるぞ)
ナギ「ねぇ、ちょっと相談が……」
ナギ「私をヴァンパイアに変えて欲しいの。パパったらわからず屋でいっつも大人になってから、ってはぐらかして……」
アニデン「君のお父さんがダメだって言うのに、僕が勝手にそんな事は出来ないよ」
アニデン「第一、ヴァンパイアになったって良いことばかりじゃないんだ。日の下を歩けなくなったり、突然狂態を抑えきれなくなったり、渇きに振り回されたり……」
ナギ「……」
アニデン「僕は生まれつきそうだったけど、君は違うだろ。まだ若いんだし、もう少しよく考えてみてもいいんじゃない?」
ナギ「なによ、あなただっていつも平気な顔して日の下を歩いてるくせに!」
ナギ「私ならすぐにヴァンパイアのパワーも使いこなして、日の下も歩けるグランドマスターヴァンパイアになるわ!」
マグノリアブロッサム 某日 早朝
「浮きがぐっと沈んだ瞬間に引き上げるのよ!」
???「なるほど、勉強になります。ところでご婦人」
???「ご指導はありがたいんだが、私は少し喉が渇いてしまってね……」
「ううっ……」
夕方
ナギ(みんなが噂していたのはこの公園ね……。まるきり人気が無いってわけでも無いんじゃない)
???「やぁ、お嬢さん。こんな所で宿題とは勉強熱心だね」
ナギ「!」
???「先ほどから気になっていたんだが、お嬢さんからは同族の匂いがプンプンするよ……」
ナギ「あなたが最近この辺りでシムを襲っているヴァンパイア?」
???「ふふふ。俺はそんなに有名になってたかい?」
ナギ「あなたに頼みたいことがあるの。実は私のパパが……」
???「それはかわいそうに。家族で一人だけのけ者にされて、さぞ悩んだろう」
ナギ「だから私をヴァンパイアにしてくれない?」
???「お安い御用さ」
ナギ「!」
???「ハァ~……!」
???「同族の子とはいえ、人間だからか不思議な味だな」
ナギ「ううん……」
???「さぁ、お嬢さん。次は俺の血を口にして」
ナギ「血を……?」ゴクリ…
ナギ(何をためらってるのよ、私。ヴァンパイアになるってそう言う事だって分かってたのに……)
???「さて、これで君は俺の眷属だ。完全に変異するまでしばらくかかるだろう」
ナギ「ううっ……お腹が……!」
???「また会おう、お嬢さん」
パパ「こんな遅い時間までどこへ行ってたんだ?」
ナギ「なによ。ずっと外で待ってたの?」
パパ「近頃物騒な噂も聞くんだから、あまり女の子が一人で夜中に出歩くんじゃない!」
ナギ「も~……、ウルサイ」
ナギ「私が何しようと勝手でしょ?!」
パパ「これでも心配してるんだ」
ナギ「…………」
ナギ「そうね。心配かけてごめんなさい。パパ、大好きよ」
パパ「分かってくれたならいいんだ、ナギ」
パパ(なんだかやけに物分かりが良いな……)
ナギ「それより、ねぇ見てパパ!学校で流行ってる動画なんだけど……」
パパ「ハハハ!なんだそれは!」
ナギ「うっ……」
パパ「ナギ……?」
パパ「お前、まさか……」
ナギ「……なんでもないわ。ちょっと吐き気がしただけなの」
???「よぉ、アンタがここの始祖だっていうヴァンパイアか?」
ナギ「あなた……!どうしてここに……?」
パパ「……なんだ、貴様は」
???「俺か?俺はその子の父親だ。"ヴァンパイアの"って意味だけどな」
パパ「……?!」
ジョン「俺の名はジョン ガルー。アンタがいつまでもこの子をヴァンパイアに変えてやらないから、俺がヴァンパイアに変えてやったんだ。感謝しろよ、始祖サマ」
パパ「貴様のような下級ノスフェラツ風情が……!」
ジョン「今日は挨拶に来たんだ。俺もある意味でアンタらの親族になるんだからな」
パパ「待て!ジョン ガルー!!!」
ジョン「ここを牛耳るヴァンパイアの始祖の娘が俺の眷属になった。いずれこの地を俺のイビル・ジーンで満たしてやるさ」
という、ナギをヴァンパイア化するための茶番でした。
ノスフェラツ(不死族)とかイビル・ジーンとか何???という方には「DARK EDGE」という漫画が面白いのでぜひおすすめしたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました!